医療事務を学ぶに当たってまず覚える事が医療保険制度です。実務においても、まずは患者さんがどの保険制度に加入しているのかを判断する事が第一歩となります。
医療保険は、医療保険の概要で説明のとおり被用者保険(社会保険)と国民健康保険の二本柱と、後期高齢者医療制度からなります。
この医療保険の種類について、おさらいも兼ねてもう少し詳しく見ていきます。
なお、被用者保険を職域保険、国民健康保険を地域保健という呼び方もあります。
職域保険(被用者保険)は6つの種類に分類されます。
地域保健は2つに分類する事ができます。
75歳以上、または65歳以上75歳未満の者であって政令で定める程度の障害にある人が対象となる保険です。
この後期高齢者医療制度は、高齢者を国民全体で支えるという意味で、保険料を国と市町村で共同負担となっています。
また、保険医療機関で支払う自己負担額は原則1割(一定所得以上の者は3割)です。
職域保険、地方保険に加入していた人が75歳以上になった場合には、例えば社長や資産家であっても後期高齢者医療制度に強制的に加入する事になります。