レセプトコンピューター(いわゆるレセコン)は実に40年以上も前から販売されているシステムです。
レセプトコンピュータは医療事務作業の負荷が明らかに軽減されるということで、診療所等の比較的小さい医療機関へも1990年代に普及が進み、2005年には日本医師会からオープンソース(誰でも自由に閲覧・利用できるプログラム)の日医標準レセプトソフト「ORCA」が発表され、2006年には厚生労働省からレセプトのオンライン請求が「原則」義務化されるなど普及が進んできました。
実際には、いわゆる診療所では社会的インフラ整備やレセコン購入に対する補助金などが整備された2009年度以降の拡大が顕著です。
医療事務に限らず、IT化によってとても便利になりましたよね。
ほんと一昔前は、ほとんど手書きが主流でしたから。。。
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さて、タイトルの内容なんですが^^
レセプトなんかでも電卓で計算しながらレセプトを手書きし、全てのレセプトを計算し終わったら、今度は電卓を叩いて総括を作成する。
そんな時代を知っているベテラン医療事務員が時々言うのが、
「昔の医療事務員の方が優秀だった」なんです。
でも、よくよく聞くと昔の医療事務員ということではなくて、「昔の私」なんですね。
ほぼ全てを手計算でやっていたので、主な診療点数はすべて頭に入っていたし、他人が計算したレセプトを見ても、すぐにミスを見つけられた。と言うことのようです。
そう言えば、友人で銀行員がいるのですが、その人が言っていました。
「昔は3期分の決算書を眺めれば、いくらまで融資できるか判断できる銀行員がほとんどだったが、今の若い銀行員は自分で判断できない。
パソコンに数字を入力して、出てくる判定に頼りきっている。」
「それじゃ上に上がって来れない。」
これも結局は同じなんでしょうね。
今更パソコンの無い社会には戻れませんし、戻りたくも無いですが、IT化で便利になる反面、ともかく仕事をこなしていれば実力もそれなりに付いてきた時代ではなく、もう一歩自分自身で意識して仕事に踏み込まないといけないと思います。
そうしないと、いつまでもパソコンに使われるままで実力がつかない。
何らかの理由でパソコンが壊れると、何も出来ないことになってしまいます。
そういう私もパソコン無しに仕事しろなんて言われると、何をしたら良いのか想像も出来ないですが。。
医療事務だけのことではありませんが、「パソコンがやってくれる。」では無くて、「パソコンが無くても、時間はかかるが手書きで十分できる。」
そんな自信を持ったプロとして仕事に臨みたいものです。
そう言えば、最近簡単な漢字が書けないことが時々あります。
読めますし、画面上で正しい漢字を選ぶことは出来るのですが・・・