医療事務員というのは、やはり人気なようで募集をかけると本当に多くの応募があります。
中には、医療事務関連の資格を10個近く合格している人もいます。
「診療報酬請求事務能力認定試験」を始め、医療事務全般に関する資格、医事コンに関する資格、医療秘書の資格、医師事務作業補助者に関する資格等々・・・。
確かに、そのやる気と努力は認めないわけではありませんが、正直そこまでいくと何かずれているような気がする人が多いです。
短大や全日制の専門学校を卒業してきた人では、在学中にカリキュラムとして4つ、5つの資格を持っていることは珍しくありません。
ですが、10個近くも医療事務関連ばかりの資格を所有しいている人は、「こんなにも資格に合格している私は優秀です。」と、そこまで露骨ではないにしてもアピールしてくるのです。
(私が穿った見方をしているのかもしれませんが。。)
他でも再三お伝えしているとおり、医療事務員に一番求められるものは人間性です。
患者さんへの気配りであったり、医師、看護師、そして医療事務スタッフ同士のチームワークです。
資格だけを追い求めて、それで自負心を満たしているような姿勢には、そういった人間性が欠けているように感じてしまいます。
相手のことを考えることはとても大事です。
医療事務として病院で働きたいなら、まずは病院が求めていること、医師や看護師が求めているものを考え、それをあなたが提供できるとアピールしてください。
医師や看護師だけでなく、放射線技師や薬剤師など病院で働く人はほとんど国家資格を持っています。
医療関連の資格の多くは、数年間の定められた教育を履修し受験資格をとった上で、国家試験にパスしなければなりません。
そういった試験を経験してきた人があなたを雇う側なのです。
はっきり言えば国家資格でもない、半年程度勉強して取得できる資格を評価するはずがありません。
ですから、医療事務資格については一つだけ取っておいて、「基礎的な知識はあります。」ということを暗にアピールするに留めておいたほうが良いです。
また、一つの資格だけでは不安だというなら
「診療報酬請求事務能力認定試験」「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)のエクセル、ワード」という組み合わせも良いでしょう。
エクセル、ワードを一定レベル以上で使えるというのは大きな強みです。
他にも
筆ペン講座修了(資格ではありませんが。)
「前の職場でも、香典の記名などよく頼まれていました。」
Webクリエイター能力認定試験(初級)・・学習期間3ヶ月ほど
「ホームページの簡単な更新などが出来ます。」
というのも病院によっては評価されるかもしれません。
ただし、強くおすすめしているわけではなく、医療事務関連の資格ばかり取るなら、こういったものも検討されてはいかがですか?ということです。