病院・クリニックのホームページに必要なこと

病院・クリニックのホームページに必要なこと

病院やクリニックのホームページは広告です。広告として誰に見て欲しいのか。見た人にどうして欲しいのか。その点が一番大事です。

病院・クリニックのホームページに必要なこと

ホームページに必要な事

医療事務の採用面接に臨む前には、必ず病院・クリニックのホームページを確認しましょう。と前回お伝えしました。

 

ホームページを持つことは、病院等の医療機関だけでなくどんな会社等でも持っているのが当たり前になってきています。

 

ですが、
「他のところもホームページがあるから。」
「今どきホームページくらい無ければ恥ずかしい。」

 

それくらいの意識でホームページ制作会社に20万、30万という結構な費用を払っていませんか?

 

もしくは、とりあえずあれば良いということで、ホームページ製作ソフトなどで作って、契約しているインターネットプロバイダー等が無料で提供してくれているスペースに掲載している。
なんてことはないでしょうか?

 

・・いち医療事務スタッフとしては、勤め先のホームページなんて関係ないのかもしれませんが。

 

もしかしたら、医療事務として働かれている方、また今後医療事務として働き出したときに、病院のホームページを更新しようする際に何か意見を求められるかもしれません。

そんな時、どのように答えるべきでしょうか。

答え

病院の経営的には、患者さんがいかにリピートしてくれるかが一番大事です。
ですが、新規の患者さんが増えれば、リピートしてくれる患者さんも増えることは明白です。

 

(リピートといっても、体調が悪くなったりすると他の病院でなく、必ず自分の病院に来てくれるという意味です^^)

 

せっかく費用を掛けて、ホームページを作成・運営するなら新規の患者さんを呼べるホームページを作りましょう。というのが大事だと考えます。

 

病院の経営が安定すれば、お給料アップにも繋がるかもしれませんし^^

 

では、具体的にどうするのか?どのように答えるのか?

 

私なら、次のように答えます。

 

「まずは、数社に見積もりと、トップページ案を提出してもらい、併せてコンセプトとホームページの目的を、文書でも口頭でも構わないので確認しませんか。」
「それから、SEOがどうのこうのと、それだけを前面に出してくるところは止めたほうが良いです。」

 

一つずつ説明していきます。

見積もり

もちろん予算がありますので費用がいくらかかるのか?は大事です。また数社に見積もりを依頼することで相場も分かるはずです。

 

トップページ案

色合いやイメージなど院長がお好きなものを選べば良いと思います。
ただし、提案してきた会社に頼む必要はありません。トップページ案を見せれば提案してきた会社でなくても、十分同じようなホームページを作れます。
一番良いと思った案を、次の「コンセプトと目的」が一番良い会社に依頼すれば良いのです。

 

コンセプトと目的

これが一番大事です。
「地域の皆さんに安心と信頼を持ってもらえるイメージを意識して作成しました。」
なんて、あやふやなことを言う会社はダメです。

 

生命保険会社のイメージ宣伝ではないのですから。

 

生命保険会社の宣伝は、法的な表現規制もありますが、人気タレントを使ったテレビCM等を大量投下することで、半強制的にほわっとした良いイメージを刷り込むことを狙ったものです。

 

そして、個別にはセールスレディーが突撃して、メリットや必要性で契約を取り付けていくというのが戦略なのです。
(損保会社のTVCMとは全く正反対です。)

 

ただし、「安心と信頼を持ってもらえるイメージ」のために、具体的にどういった文章、どういった写真を載せるのか?というところまで提案できるところなら「有り」です。

 

では、どのようなコンセプト・目的なら良いのか?

 

それは
「ホームページに訪れた人が、(初診予約可の場合)予約の電話や登録をしてくれること。」
「禁煙外来やメンタルヘルス、不妊、AGA(男性型脱毛症)等の専門的な治療を打ち出しているなら、相談メールをしてくれること。」
明確に目的とし、そのための具体的な提案ができる会社です。

 

そういったホームページ制作会社に依頼するのが良いです。

 

つまり、単純にホームページ製作技術だけでなく、広告・マーケティングの知識が有る会社を選びましょうということです。

 

SEOについて

SEOとは、YahooやGoogleでキーワード検索したときに上位表示するための技術です。

 

ですが、実はSEOというのは水もので、それまでいくら実績があったとしても、半年後もその会社の施策が有効かというと疑問な世界なのです。

 

まあ、検索順位の決定要素には数百にも及ぶ評価基準(ほとんどが非公開)があるようですし、SEOだけで市販の書籍も無数に有りますので、ここで私の僅かの知識を披露するのは控えておきます。

 

ですが、地域にもよりますが、ホームページのタイトルに病院名と、○○市などの地域名、小児科、皮膚科、耳鼻咽喉科といった科名等が含まれていれば、SEOはほぼOKです。

 

あとは、Googleマイビジネスに登録(無料)しておくくらいで十分でしょう。

 

3ヶ月ほど経って、検索順位が思わしくないようであれば、その時にSEO会社への依頼等を検討すれば良いです。

ホームページの目的

ホームページの目的

ホームページの作成費用は「広告宣伝費」です。

 

つまりホームページの目的は広告です。

 

したがって、誰に対して広告するのか?広告を見た人にどうして欲しいのか?
その点を十分考えることが必要です。

 

確かに、ホームページ制作会社に依頼すれば、それなりに見た目が綺麗なホームページを作ってくれます。

 

ですが、広告と言う目線で見た場合、ホームページで何を伝えたいのかが分からないものが多いのです。

 

一つ例を出せば、難しい専門用語を並べたホームページなど自己満足に過ぎません。

 

もしかしたら、同業者にはすごいと思われるかもしれませんが、果たしてホームページを見た患者さん(素人)はすごいと思うでしょうか?

 

はっきり言えば、そんなホームページは見られない・読まれないです。

 

どんなに素晴らしい事を書いても、相手に読んでもらえない、理解してもらえなければ意味がありません。

 

「小学生が読んでも分かる内容にする。」これが基本です。

 

・・・

 

「ふーん。このホームページはどうなの?」

 

・・・

 

・・・

 

・・・(-_-;)