電子カルテの運用

電子カルテの運用

医療事務にとって電子カルテを十分に活用する事が業務の効率化につながります。

電子カルテの運用

カルテには現在紙カルテと電子カルテがあります。

 

国が電子カルテを推進していますので、電子カルテを導入する病院は今後も増えていくでしょう。

 

ただし、現状診療所と呼ばれる小規模な病院ではレセコン(レセプトコンピューター)の普及は9割を超えているのに対し、電子カルテの導入は全体の3割ほどと言われています。

 

他の医療設備と違い診療報酬の加点対象とならないとか、高価な機械なわりにレセコンほど費用に対する効果が見えにくいというのが、普及が進まない原因でしょうか。

 

もちろん電子カルテを正しく運用すれば、業務の効率や正確性が大幅にUPします。

 

もし、あなたが勤める病院に電子カルテが導入されているのであれば、マニュアルに一通り目をとおし、業務が便利になる機能は無いのか考えてみるのも良いかと思います。

 

日々の業務においても、患者さんの診察が終わった後、電子カルテに入力した内容を確認して会計を行います。

 

ここで重要なのが診療報酬点数計算、間違えると患者さんの自己負担金額が変わってきます。

 

患者さんから支払をしてもらってから間違いが発見されると、面倒なことになってしまいますので、正しく入力しなければなりません。

 

この時点で病名チェックも必要です。病名により算定できる項目に違いがあるので点数(自己負担)に関係してくるからです。

 

電子カルテにはチェック機能がありますので上手に利用しましょう。
ただしシステムを100%信じるのではなく、医療事務員がチェックできることも大事です。

 

なお、くれぐれも、医師の先生が紙のカルテに記載し、医療事務員が受付の横で電子カルテに入力するなんていう残念なパターンにはならないでください。

 

また、電子カルテシステムには、どのメーカーのものでも様々な集計機能が備わっています。それらを上手に利用することで、毎月のレセプト業務も効率化できます。

 

レセプト業務前に、請求漏れを防いだり、コメントを確認したり、算定誤りがないか確認したり、前準備に利用してください。